大事にしなくなる経緯
好き同士で結婚した相手であっても、どうしても時間とともに恋愛感情は薄れていきます。嫌いではないけど、たまに耳が痛いことも言ってくるし、自分のプライバシーもあるし、ほっといて欲しいときもある、というような。
ただその間に子供が産まれると、子供の世話で忙しくなるとともに、愛情で満たされるようになります。
そこで気をつけないといけないのは、その愛情は子供への愛情であって、妻へ向けたものではないということ。
子供はいつか家を出る
子供を溺愛する生活に満足し、薄れつつある夫婦間の愛情に目をつぶり、疎かにしたままにしているとどうなるか。
子供が独立して家を離れた時、家に残るのは妻と二人だけです。
なにか話すとすれば話し相手は妻のみですし、何かの手伝いをお願いするのも妻です。どこかへ旅行へ行くときも妻と二人。子供をクッションにすることはできません。ダイレクトに向かい合うことになります。それまで、愛情を子供へ全振りしていた場合どうなるでしょう。
気まずくなります。
「何を話せば良いのかわからない」「いまさら恥ずかしい」「二人きりになるのが不安だ」などよく聞きます。それじゃ寂しいですよね。そうなるのが嫌で、子供を家に置いておきたくて、結婚に反対する。なんていうのは身勝手です。子供への愛情は言うまでもなく大事ですが、子供はいつか家を出ます。そしてそれは歓迎すべきことです。
その後また20年、30年と、子育てをしていた期間より長く一緒に過ごすのは、やっぱり妻なんですよね。
自分のために
その時になって「子育ては人生の素晴らしい時間だった。でもこれからはまた二人の時間が過ごせる」と喜び合える仲でいたいですよね。そのためには、いま、子供が小さい時にも、継続して夫婦間で愛情を確認しあうことが大事です。それが、妻を大事にしないといけない理由です。
変な言い方ですが、将来の自分のためです。
「大事にする」とは
じゃあ具体的に何をするのか。
別にお風呂掃除をしてあげるとか、代わりにご飯を作ってあげるとか、そういう「たいへんなこと」でなくてもいいと思うんです。たとえば夕食の時に、料理が美味しいと褒めて、頭をなでてあげるとか。そういうことでいいんだと思います。別に疲れることじゃないですよね。一瞬ですし。子供もそういう両親を見ると嬉しくなるはずです。妻が恥ずかしがる、っていう人は「子供が喜ぶから」って説得する手もありますね。
それにやってみると分かると思いますけど、自分もいい気分になるんですよね。やっぱり一緒に暮らしている人と仲が良いに越したことはないです。
セックス
そしてやっぱり、できればたまにはセックスしましょう。
ほとんどの夫婦がセックスを過小評価していると思います。
セックスは夫婦生活の潤滑油です。多少の問題はセックスで解決します。
もう一度言いますが、将来の自分のためです。
妻を大事にしましょうね。