英語の勉強法

仕事で英語を使う機会が多いので、会社に入ってから英語を勉強したクチなんですが、私が英語を勉強する上で気づいたことをいくつか書いてみます。

「とりあえず英会話教室」はNG

「今年こそ英語を勉強するぞ」と意気込む人がとりあえず英会話教室に行きがちですが、まず無駄です。英語は継続が命ですので、週に30分〜60分費やした所でなんにもなりません。素人がドリブルの練習もせずにバスケの試合に出るようなものです。何もできずに疲れて終わるだけです。高額な受講料の割に、得るものがあるとすれば外国人に慣れることくらいで、外国人の友達を作れば済む話だったりします。在日米国人もかなり増えてますので、facebookの共通の友達など辿っていけば仲良くなれたりすると思います。

ある程度の力をつけた上で、実際の会話のトレーニングをしたい、のように自分の今いるステージを把握した上でかなり明確な目的を持っていないと、行くのがかなり辛くなりますし、お金と時間の無駄です。

英会話の80%は全体の20%の決まり文句で構成される(パレートの法則

じゃあ何から始めましょう。

英語全体を完璧にマスターするのは途方も無いことですが、実はここにもパレートの法則が当てはまります。パレートの法則は、別名「80:20の法則」とも呼ばれますが、つまり「英会話の80%は全体の20%の決まり文句で構成される」というものです。日本語でもそうですが、日常会話のほとんどは決まり文句で構成されていて、その種類は実はそれほど多くありません。そこで、その20%の決まり文句を覚えるのが英会話への近道です。

私は「ネイティブなら子供時代に覚えるような言い回し」みたいなのから始めました。

https://www.amazon.co.jp/dp/4757402430

「やっぱりね!」「しょうがないよ」なんかの決まり文句が満載です。

教材が面白くない時はさっさと乗り換える

一冊英語の本を買うと「せっかくお金を出したんだから」と頑張ってそれをやろうとしがちです。しかし、少し進めてみて楽しいと感じなければ、その本に固執せずに別の本を買いましょう。英語の本はいろんなアプローチのものが数え切れないほど出ています。そもそも自分に合う本は人それぞれですし、学習状況によっても変わってきます。なので、最初に自分にマッチするものに出会えることは無いと思っていいです。

なんとなくで最初に買った本がイマイチしっくりこないまま読んでいても続きません。そういう本にはさっさと見切りをつけて、別の教材を試してみましょう。ココに関してはお金が勿体無いと思わずにトライ&エラーを続けましょう。英会話教室よりは安上がりです。そうするうちに、ハマるものが見つかるはずです。レベルを落としてもいいです。どんなに簡単な教材だとしても、止まっちゃうよりマシです。続けることが大事。

語彙力をつける

英語はとにかく単語を覚えないと話になりません

DUOがおすすめです。ワンセンテンスに効率よく単語と熟語が詰め込まれてます。

とりあえず文法は気にしない

TOEICなんかの試験はもちろん別ですが、英会話に関して言えば文法はあまり気にしなくて大丈夫です。中学生レベルの本当に初期の「命令形には主語がない」とかがわかってれはとりあえずOKです。正直、受動態が「be+過去分詞」とかも、仮に間違えても文脈次第で相手は汲み取ってくれます。自己紹介で "I interesting new technology." って言っても完璧に伝わります。

だいたい気にしたところでどうせ間違えるので、あんまり気にしてもしょうがないです。上述した20%の決まり文句は正しい文法でできていますので、それを丸暗記していればそのうちパターンが見えてきて違和感を感じ、自分で勝手に修正するようになります。文法を勉強する時間があればその分語彙力をつけましょう。

リスニングは筋トレと同じ

語彙や文法は知識です。なのでその気になれば一夜漬けでかなりの量を覚えることができます。しかし、リスニングは知識ではなくトレーニングなので、一夜で劇的に向上するのは不可能です。「明日までに懸垂100回できるようになってこい」って言われても無理なのと同じです。日々少しずつ続けて努力することが不可欠です。

ゴールを設定する

英語の勉強には定量的なゴールがありません。それが一番つらいところです。なので、TOEICでも英検でもいいので、こまかくゴールを作りましょう。TOEICが高得点だからといって英会話ができるようになるわけではないですが、勉強するためのツールとして割り切ってください。一般的な大学受験を経験しているなら、ひとまず目安としてはTOEIC600あたりがちょうど良いと思います。800を超えてくると、おー頑張ったねって評価ももらえると思います。

シャドーイングでゲーム化する

英語のトレーニングで一番良かったのはシャドーイングです。短めのセンテンスを流し、聞くと同時に聞こえた通りにそっくりそのまま同時通訳みたいに繰り返すトレーニングです。完璧にできなくても良くて、意味もわからなくてOKです。使うのはラジオでもテレビでも教材のCDでもなんでもいいです。これは各センテンス毎にちょっとしたゲームになるのでやりがいがあります。リスニング力とスピーキング力が同時に鍛えられるのでメソッドとしての評判も良いようです。

 字幕無しで映画を見てヘコまない

ちょっと自信がついたところで映画を字幕なしで見てみるのはいいことです。だいたい全くわからなくてヘコみます。ただそれは通過儀礼みたいなもので、みんなそんな感じです。アレはネイティブ同士の会話なのでスピードも言い回しも全然違いますし、わからなくて当然です。実際にはわからなくても会話はできる(合わせてくれる)ので大丈夫です。前述しましたが、リスニングは時間がかかります。焦らずいきましょう。それでもチャレンジしたい場合は英語の字幕で見るのもオススメです。

 諦めない

f:id:smartnewstorage:20180613001605j:plain

ゴールもなく、日本にいる限りは日常に明確なメリットもない英会話ですが、英語ができることはまだもう少しアドバンテージになりえます。2020年の東京オリンピックに向けて訪日外国人も増えていきます。その時にちょっとでも英語で外国人とコミュニケーションが取れると本当に嬉しいです。アメリカの幼稚園生程度の英語が話せれば十分だと思うので、諦めずにがんばりましょう。