ニューヨークの地下鉄は24時間営業です。終電がありません。
便利だなと思う半面、JRや地下鉄が24時間営業になったら残業がエンドレスになる!のような主張を見かけるたびに思っているので書いてみます。
結論:不可能
結論からいうとならないです。ならないというか、エンドレス残業=24時間勤務なわけですから普通に考えてそもそも不可能ですよね。そんな状況は2〜3日か、長くても5営業日以内に破綻します。
「終電」は自分で仕事を区切れない人の言い訳
だいたいにおいて「終電」は「自分で仕事を区切れない人(管理者を含む)の言い訳」に使われているだけです。
「終電」を言い訳にした帰宅により、3時間程度の睡眠を確保することでギリギリ(アウト)のサステイナビリティを確保しているだけなので、それを確保できなくなれば、なんとか他の方法を考え出さざるを得なくなります。
終電まで残業をするのは仕事を終わらせるためではない
トム・デマルコか誰かが言ってましたが、ほとんどの残業は「タスクを終わらせるため」ではなく「タスクが終わらなかった時の言い訳のため」に行われます。実際に何時間働いたか、ではなく「ギリギリまでやった」っていう事実が必要なだけです。
「毎日〇〇までやりましたができませんでした」
の〇〇の部分が、「終電」から何か他のものになるだけです。
少子化が加速する
なので、残業に関しては全く心配する必要はないんですが、そんなことよりも「終電・・なくなっちゃったね」が使えなくなくなったら、長い間に培われてきて広く浸透しているホテルに行くためのプロトコルが使えなくなってしまうことの方が深刻です。どうやって「ホテルへ行く」という合意形成を行えばいいのか、を考えなくてはならなくなりますね。