「少子化」とは
でも少子化ってなんでしょう?
答えは、子供が少なくなっているっていう意味です。
ただ「多い」「少ない」って相対的なものです。
「10」という数字だって、一組の夫婦が持つ子供が「10人」だと言われれば多いし、一組の夫婦の貯蓄が「10円」だと言われれば少ないですよね。
じゃあ少子化は何と比べて少ないのかって言うと
「他の世代(特に老人)と比べて子供が少ない」ってことなんですが、実はもう一つ見るべきパラメータがあります。それは時間軸です。
子供が増えなかった場合の未来
この少子化の状態のまま何十年も経ったらどうなるでしょうか。
老人が大幅に減って、
大人が老人になって、
子供が大人になり、その後老人になります。
つまり
「老人に比べて子供が少ない」っていうのは、より正確に言えば
「現在の老人に比べて現在の子供が少ない」ということです。
そして、現在の老人=支える対象が減って、少ない子供世代が支えられる側になったあとは何も問題無いんですよね。
子供は未来の老人
なので、少子化の解決方法は
「何もしなくても勝手に解決する」です。
問題は当面の間、支える世代が苦労することですが、逆にそのためだけにあまり無理に子供を増やすと、その世代がこんど高齢化したときにまたそれを支える世代が足りない!と慌てることになります。
少子化対策のゴールがみえない
出生率の低下による人口の減少も問題として挙がると思いますが、それも都市部に限って言えばすでに飽和状態なので、頑張って増やしても良いことないです。 そもそも政府による出生率のコントロールはいい結果を生みません。コントロールのためにインセンティブを設けると、それを悪用するものが必ず出てきて、その結果不幸になるのはその制度下で生まれた子供たちです。
それを踏まえると、今の政府の少子化対策っていうのは何をゴールにしているのかがちょっとよく見えないんですよね。