形容詞の順序
形容詞ありますよね。「大きい」とか「古い」とかで、名詞の様子を表す品詞です。
「子犬」っていう名詞に対して、「小さい」「かわいい」「茶色い」の3つの形容詞を使って表すとこうやって表せます。(3!=6で6通り)
- 「小さくてかわいい茶色の子犬」
- 「茶色のかわいい小さい子犬」
- 「小さくて茶色のかわいい子犬」
- 「かわいくて茶色の小さい子犬」
- 「茶色の小さいかわいい子犬」
- 「かわいくて小さい茶色の子犬」
別にどれでもいいような気がします。
というように、日本語だと(多少活用はするものの)その順番に関してはあまり気にしないと思うんですが、以下の記事によると、英語の形容詞には並べ方に関してかなり厳密なルールがあるようです。
その厳密な順序というのが以下です。
opinion-size-age-shape-colour*1-origin-material-purpose Noun
意見-大きさ-年代-形-色-産地-素材-目的そして名詞
英語で形容詞を複数使う場合は、かならずこの順序で並べないといけません。
例えば
a lovely little old rectangular green French silver whittling knife
素敵な小さい古い長方形の緑色のフランス製の銀でできた削りナイフ
のような感じです。
冒頭の子犬の例でいうと、意見-大きさ-色の順番となるので
- a cute little brown puppy「かわいくて小さい茶色の子犬」
が唯一正解で、これ以外はすべてNGということになります。
この順序を変えてしまうと、ネイティブにとってはとても奇妙に聞こえるそうです。そして「大きさ」は「色」の前にあるべきなので、原文のタイトルにあるように
green great dragons can't exist
「緑の」「巨大な」ドラゴンは存在しえない
ということになります。ドラゴンの存在云々より、そもそもの定義の仕方がありえないっていうことですね。
great green dragons(「巨大な」「緑の」ドラゴン)であれば、もしかしたら存在するのかもしれません。
迷ったときはこれを参考にすれば間違いなさそうです。覚えるのはちょっと大変そうに感じますが、ネイティブはこれを完全に無意識にやっているようなので、意識して練習していればそのうち身につくと思います。
*1:色がcolorではなくcolourになってるのはこの記事の出典がイギリスだからですね