#2000万円問題 を発端にした #iDeCo の元本割れ問題

2000万円問題で色々混乱が起こっているようですね。

私を含め、人によってはクッソ今更な問題なんですけど、日々の生活でいっぱいいっぱいの人には急に言われてもどうしたらいいんだ?ってなっちゃうのもしょうがないとは思います。

 

そんな折、こんな記事がありました。

投資信託で3千万円が200万円に…私はこうして定年資産を溶かしました(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース

記事を読めばわかりますが、このタイトルにある事例は結局は「リーマンショックで大損をした」ってだけの話です。

細かく言えば「手数料がクソ高いアクティブ投信を銀行マンに勧められたまま買ってしまった」ってこともありますが、リーマンショック級の災害の場合は何を買っていようがあまり変わりません。

 

ただ、記事はこの大損を糸口にして、iDeCo叩き、更には投資自体を否定しています。

「私の体感では、iDeCo(イデコ)の利用者のうち、8割は元本割れしていると思います」

「ここ1~2年、組合に“iDeCoで投資したのに、元本割れしてしまった。どういうことなのか”という相談が急増しているのです。それまでと比べ、3倍ほどに増えた印象ですね。うちの息子も加入しましたが、元本割れしているとか。皆さん、国が勧めているのに騙された、という思いがあるようです」(同)

正直、積立投資である iDeCo を捕まえて、始めて数年以内の人の「元本割れしてる!」発言を取り上げてもなんの意味もありません。

積立投資はドルコスト平均法により、一時的に元本割れしても長期で見ればプラスに転じる確率は十分にあります。

積立で元本割れしている=始めたときよりお買い得になっている

ですからね。

それ以上に、iDeCoは節税効果が抜群に高いので、仮に多少元本割れしても年末調整の還付で十分プラスになるはずです。下の記事で色々書いてます。

https://smartnewstorage.hatenablog.com/entry/2018/12/20/185115

 

それにインデックス投信にしておけば、世界中のみんなが「自分がお金持ちになるため」に頑張るので、長期的に見てまずほぼ間違いなくプラスになります。

 

iDeCoのコツとしては、リバランスの要らない先進国とか全米のインデックスに突っ込んで、あとは成り行きを見ない、ってのが精神衛生上一番いいですね。

この辺が無難だと思いますよ。

還付の申請だけは毎年忘れずに行って、あとは60歳になったときのお楽しみにしておくのが良いです。

 

記事を書いた人は、「元本割れした!」と騒いでいる人たちに、これくらいの説明をして安心させてあげないといけなかったと思いますよ。

 

よくされている勘違いですが、投資は金儲けの手段ではなく、世界が豊かに便利になるためのお手伝いです。それに対して文句を言う人はいないはずです。

ホントは自分で世界をよく出来たらいいんですが、みんながみんなその才能も時間もあるわけではないので、自分がやる代わりに、アイデアや熱意のある人に対して手を貸す代わりにお金を出す、っていうのが投資です。

投資を始めて、一緒に世界を良くしていきましょう。